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パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

<初めに>
このエントリはパイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドの疑問点を
私的な解釈で説明しています。
おもいっきりネタバレなので読む際は注意して下さい。

昨日やっと見てきました。

この映画の最大の謎はフライングダッチマンの呪いだと思います。
この"呪い"を完全に理解しないとデイヴィジョーンズの悲哀やエンディングの解釈に誤りが生じます。

・フライングダッチマンについて

これはオペラ「さまよえるオランダ人」をモチーフにしていると思われます。
神に呪いをかけられたオランダ人は(7年に1度上陸する事が許されているが、乙女から愛されないと呪いが解けず、幽霊船で永遠に海を漂い続けなければならない)
一人の乙女と出会い、想いを寄せ合う。
しかし、彼女の事を愛している男性の存在を知り、裏切られたと勘違いしたオランダ人は海へと去ろうとするが、彼女はオランダ人への愛を証明するため海へと身を投げてしまう。
彼女の死によって呪いは解かれ、幽霊船は沈み、オランダ人もまた死ぬのだが、
2人は一緒に天に召されていく。

・デイヴィジョーンズの物語

デイヴィジョーンズの呪いは10年に1度の上陸となっているものの、
話の流れから、それ以外の設定はそのままと考えてまず間違いないでしょう。
主にフライングダッチマン号の牢獄でのティアダルマとの会話から
彼女の裏切りで呪いが解けぬままとなっている様子がうかがえます。
また、彼への想いも続いていると示しつつ(同じペンダント、占い道具のカニ等)、
己の封印を解くために利用しようとしている事にも注目。

これをふまえてストーリーを整理すると、

デイヴィジョーンズは海の女神カリプソと恋に落ちる。
彼女に従い、フライングダッチマンの船長として10年間の役目を果たすが、
(海で死んだ物をあの世に送り届ける事)
いざ上陸して見るとカリプソの姿はどこにも無く、裏切られたと悟る。
失恋の痛みと裏切られた事への悲しみから、
女神カリプソを恐れていた海賊達に封印する方法を教えてしまう。
そして自らは心臓をえぐり出し、宝箱に封印して、全てを忘れ去るために
最強最悪の海賊として暴れ回るようになるのである。
彼の失意、苦しみは想像を絶するもので自らの姿だけに留まらず、船員や船まで怪物へと成り果てていったが、
それでもなおカリプソへの想いを断ち切れずにいた。

・女神カリプソについて

ティアダルマとなったカリプソは、自分を封印した海賊長達を怨み復讐を誓う。
が、しばしば目的を忘れたかのように、恋多き呪術師として楽しく生活していたりもする。
彼女は海の女神であり、自由の象徴であった。勝手気ままにやりたい放題。
であるからこそ、海賊達に恐れられ封じられたわけだが。

彼女は全てを見通しているようにも思えるが、実はそうでもない。
世界の果ての海に漂う大量の死者達を見て、彼女は驚き、怒る。
この時初めてデイヴィが役目を怠っていた事を知ったようだ。

デイヴィ達の醜い姿は本来の役目を怠っていたからだとする人もいるが、
彼は少なくとも10数年前からタコ人間であり、それを知らぬティアとは思えない。

デッドマンズチェストの段階でティアが確実に知っていたであろう事は
・封印を解く方法
・バルボッサを生き返らせないと封印が解けない
・ウィルが望んでいるモノ

これだけだと思われる。

彼女が完全に未来を予言出来たなら、ジャックを死なせる事無く、
ベケット卿に肩入れし、さっさと海賊達を追い詰めて会議を開かせれば良いのだから。

それにしても神と人間が恋をした結果、
海の女神は海へ戻れず、人間は陸に上がれずとは皮肉なものだ。
結局彼らが結ばれるためには、デイヴィが死して天に召される以外には無かったのかもしれない。
もしそうなら、デイヴィジョーンズとカリプソの物語はハッピーエンドなのだろう。

【エンディング後のウィルとエリザベス】
今まで説明してきた事もふまえて、エンディング〜スタッフロール後を解釈してみる。

・フライングダッチマンの船長は10年に1度上陸する事が許されている。
・その際、女性からの純粋な愛を受けている者は開放される。
・船は本来、船員を束縛しないし、船の一部としても取り込まない。
・上記に補足して、デイヴィ達の醜い容姿や船の掟はデイヴィ自身の呪いである。
・ウィル達と別れた後、バルボッサとジャックは、とある宝物を探し始める。
・スタッフロール後、10年の役目を終えたウィルと子供を連れたエリザベスが再会する。
・その際、エリザベスは昔と変わらぬ姿のままだった。

ウィルはジャックスパロウのおかげで命を救われたものの、
フライングダッチマンの船長として10年の役目を果たさなければならなくなった。
海賊達はウィルとエリザベスを島に送り出し、2人だけの時間を過ごさせてあげる。
やがて日は沈みかけ、ウィルは海へと去っていく。
その後、ウィルの子供を宿していた事が判明したエリザベスは子育てしつつ、彼の帰りを待ち続ける。
(彼女が元々島に残っていたのか、子供を宿して後、戻ったのかは定かではない。もしくは10年後に約束の島に戻っただけで、他の場所で暮らしていたかもしれない。)

一方バルボッサはシンガポールで手に入れた海図に記されている奇跡の水"アクアヴィータ"を探し求めるため、またまたジャックスパロウを裏切り、船員達とブラックパール号を奪取する。
何でもその水は永遠の若さを得られるという。
アステカ金貨の呪いによって"死ねず、感じず"の苦痛を味わったのに、全く懲りていない。
しかし、今回はジャックスパロウに出し抜かれ、肝心の地図の部分を切り取られていた。

ボロい小船で大海原へと繰り出すジャックスパロウ。
雀を模した海賊旗だけは勇ましい。
果たして彼はアクアヴィータを手に入れる事が出来るのだろうか。

10年後・・・
水平線をじっと見つめる、エリザベスと息子。
彼女は何故か10年前の姿のままだ。
しばらくすると緑の閃光に包まれ一隻の船が現れる。
ウィルが役目を果たし、彼女に会いに来たのだ。

愛を貫いたエリザベスによって船から解放されたウィルは
彼女と息子と親父と共に幸せに暮らす事だろう。

若さを得られる水→バルボッサとジャックは旅立つ→10年後のエリザベス

【最後に】
長々と解説してきましたが、それでも1つ疑問が残ってしまいます。
フライングダッチマン号と宝箱の関連性が全く分からない事。
デッドマンズチェストの説明では、カリプソに裏切られた後、心臓をえぐり出し、宝箱に入れて目の届かない陸地に埋めたはず。
であれば、それ以前のデイヴィジョーンズは心臓を持ちつつ船長を務めていた事になります。
そうすると フライングダッチマン号の船長になる条件=心臓を宝箱に入れる事
では無くなってしまうのです。

仮に役目を怠ったせいで呪われたのであれば、
ティアの事はさておいても、船員の罪はどうなるのだろう。
中には自ら進んでフライングダッチマンに乗り込んだ人もいるはずで、
例えばウィルの父親は海底から逃れるためとはいえ、本人の意思によるものだ。
ウィルが船長になった直後、船員も船も元の姿に戻っている事を考えれば、
デイヴィの呪いが解けたと考えるのが自然なのではないか。
別の可能性として10年の役目を終えた時、愛する女性に裏切られていた場合、
怪物に成り果ててしまうという設定もありえる。
その場合はエリザベスが裏切っていた場合、ウィルが怪物となるわけだ。
しかし、どの仮説を取ってみても宝箱を説明出来ないのがネックとなる。

登場人物別に物語をまとめようと思ったのですが、
長くなり過ぎるため、今回はここまでにします。
交渉、裏切りの連続でよく分からないという方もいるようですが、
登場人物達の目的は一貫していて変わっていません。

他にもサオフェンのストーリーやティアとデイヴィの会話シーンなど随分カットされてしまった部分があるようなので、その辺りの補足説明はDVDを待つしかないですね。
(デッドマンズチェストには脚本家による解説特典が付いていたので、ワールドエンドにも期待)

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  • at 13:32
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Comments
はじめまして。
私は先週、ワールドエンドを改めて見てデイヴィ・ジョーンズにぞっこんになったのですが、
カリプソとかの関係を考え込んでもいまいち設定がわかりませんでした;;
boris kidさんの解説は深くてすごくわかりやすいです!!
これでいっそうパイレーツにハマれます(*^_^*)
すてきな解説をどうもありがとうございました!!
  • Posted by 里中 海
  • at 2011/07/02 5:30 PM
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